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NocoBase 2025/12/09 導入事例

NocoBase導入でソフトウェア企業の納品効率が70%向上

石油化学業界向けソフトウェアを提供する大規模企業がNocoBaseを導入し、カスタマイズ対応の工数を約70%削減した事例を紹介します。

NocoBase導入事例

本ケースでは、NocoBaseが大規模な企業向けソフトウェア基盤をどのように補完し、強化するのかを紹介する。自社開発力の高い企業であっても、細かな追加要件に対応するには、軽く扱いやすいオープンソースのノーコード/ローコード層が最も実用的な選択肢となる場面が少なくない。

業界背景:石油化学のデジタル化

石油化学産業のデジタル化を語るうえで欠かせないのが「複雑さ」である。工程の違いは大きく、統一基準の徹底も難しく、現場の業務要件は絶えず変化し続ける。

工場ごとに工程ルートや設備規模、組織体制、安全管理の仕組みが異なるため、巡回点検や是正手続きといった基礎的な業務でさえ、企業によって運用方法がバラバラになる。

そしてこの問題は石油化学だけの特殊事情ではない。多くのB2Bソフトウェア企業が、多様な顧客環境に向き合う中で同じ課題に直面している。

直面していた主な課題

この企業は、長年にわたり石油化学業界向けのソフトウェアを提供してきた。世界各地の大手石油化学企業を数百社抱え、自社開発力も高く、産業デジタル化の分野では確かな実績を持つ。また、ワークフローやフォーム中心の場面で使う独自のローコード基盤も運用している。

ただ、日々の案件対応を続ける中で、直面している課題は石油化学に限らず、多くのB2Bソフトウェア企業に共通する構造的な問題だと気付き始めた。

カスタマイズは避けられない

どれほど完成度の高い製品でも、すべての企業ニーズを満たすことはできない。コア製品に手を加えるとアーキテクチャが乱れ、品質や安定性を損なう。

自社ローコード基盤の限界

ワークフローやフォーム中心の比較的定型的な業務には対応できるが、複雑なデータ処理や細かい画面インタラクションには対応しきれない。

システムの乱立と統合コスト

安全・環境、設備、巡回、DCSなど多数の業務システムが並行稼動。データの規格もAPIの形式もバラバラで統合負荷が大きい。

開発リソースの逼迫

案件ごとの追加対応や細かな修正依頼に追われ、コア製品の進化に集中できる時間がどんどん奪われていく。

NocoBase採用の理由

案件の要求が増え続け、自社のローコード基盤では対応しきれなくなってきたため、チームは外部のローコード製品を本格的に比較検討することにした。複数の候補をテストし比較した結果、NocoBaseを採用する決断をした。

1

オープンソースで自由に手を加えられる

技術スタックを自分たちで完全にコントロールでき、要件変更時にもプラットフォームの制約を受けずにコードレベルで自由に改修・拡張できる。

2

複数データソースをそのまま扱える

外部データを一つのアプリ層に集約でき、統合ビューや一貫した業務フローを構築しやすい。

3

長期運用に耐えるプラグイン拡張

プラグインとして機能を追加でき、コア製品には手を触れずに個別要件へ対応。拡張部分は構造化されており独立性が高い。

4

企業利用に必要な基盤機能が揃っている

権限管理、APIゲートウェイ、多言語対応など、複雑なロール体系や厳しいセキュリティ基準に応えるための機能が備わっている。

二つの主要なユースケース

ユースケース1:顧客ごとの追加要件への対応

NocoBaseは、コア製品には影響させたくないものの、短期間で仕上げる必要がある個別要望に非常に向いている。

こうした要望には共通点がある:

  • 企業ごとに内容が異なり、再利用はほぼ見込めない
  • コア製品に組み込むとバージョン管理が煩雑になる
  • コードで作り込むとコストが高く、保守負担も重い
  • しかし検収条件や実務上の理由から、顧客はどうしても必要とする

NocoBaseを活用した新しい納品方式:

  • NocoBase上で小さなモジュールを素早く構築
  • コア製品とユーザー/権限/データを連携
  • 既存システムのメニューや画面構成に自然に組み込む
  • 表面上は一体のシステムだが、内部はきれいに分離されている
70%
工数削減
1人
で完結可能
0
コア製品への影響

ユースケース2:社内向けツールの構築

企業規模が大きくなるにつれ、社内プロセスは変わり続け、それに合わせてシステムも頻繁に調整が必要になる。しかしR&Dチームに依頼すると、主力製品の開発が停滞する。市販SaaSは自社の業務に合わず、結局使いこなせない。

そこでNocoBaseは「必要な時にすぐ作れる社内システム基盤」として機能した:

  • ビジネスチームが自分たちで基本機能を設定
  • 大半の場面でフロント・バックの専門開発が不要
  • プロセス変更にもモジュール調整だけで柔軟に対応
  • 主力R&Dのリソースを消費しない

まとめ

B2Bソフトウェア企業にとって、競争力の源泉は「強いコア製品」と「安定したプロジェクト収益」である。NocoBaseを取り入れたことで、同社はその優先順位をより明確にできた。

コア開発への徹底集中

細かな追加要望に時間を取られていたコア開発チームが、本来取り組むべき高付加価値の改善・アップグレードに専念できるようになった。

プロジェクト収益を守る体制づくり

ばらつきの大きいカスタマイズ作業をNocoBase側で素早く低コストに対応できるようになり、納品時の粗利が大きく改善した。

整然とした二層アーキテクチャの確立

「コアシステム+NocoBase拡張」という構造により、主力製品は無駄な膨張を避け、追加要件はすべて分離された拡張層で処理できる。

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